マルチスレッド最適化

マルチスレッド最適化を有効にして、Optimizeのパフォーマンスを向上させる、つまりOptimizeセッションの実行時間を短縮することができます。 マルチスレッド最適化を有効にするには、EnableMultithreading構成プロパティをtrueに設定します。

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マルチスレッド最適化を有効にすると、Optimizeのパフォーマンスが大きく向上する場合があります。 パフォーマンスがどれだけ向上するかは、使用する最適化ルールのタイプ、これらのルールとデータとのインタラクション、データベースI/Oの速度、ハードウェアのタイプと構成など多くの要素に依存します。 最大並行処理レベルは、非並行処理部分により制御され、Optimizeセッション間で異なります。

一般的には、以下のガイドラインを参考にしてください。

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最適化セッションの大部分は、推奨コンタクトテーブル(PCT)からデータを読み込み、最適化ルールを適用し、データベースからデータを取得し、チャンクをランダム化して作成し、最適化されたコンタクトテーブル(OCT)に書き込むという作業になります。 マルチスレッド最適化は、順に実行されるこれらのプロセスには影響しません。 PCTの読み込みとOCTへの書き込みのパフォーマンスを向上させるには、データベース書き込みユーティリティの使用とデータベース構成の最適化を検討してください。
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Optimizeは、顧客間ルールを実装するアルゴリズムを処理する際に、マルチスレッド最適化を最も利用します。
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顧客間ルールを処理するスレッド数はMaxCustomerSampleProcessingThreads構成プロパティで定義します。 使用可能なRAMとハードウェアパフォーマンス特性に基づいて、この設定の最適値を見つけるためにシステムを調整することが必要になる場合があります。
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CustomerSampleSize値が小さい場合、スレッド単位のRAM利用率が下がるので、並行処理できるスレッド数を増やすことができる場合があります。 ただし、この値を下げると、チャンクの処理に必要な時間も短くなるので、チャンクの処理と前処理間の割当量が減り、ボトルネックの原因になります。
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顧客サンプルからデータを読み取るスレッド数はProcessingThreadQueueSize構成プロパティで定義します。 ステージングテーブルにデータを書き込むスレッド数はPostProcessingThreadQueueSize構成プロパティで定義します。

特定のOptimize実装に対してマルチスレッド最適化を調整する方法の詳細については、IBM Unica 担当者にお問い合わせください。



IBM Unica Optimize
 
8.5.0
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