メトリックのタイプ
ユーザー入力メトリックのほかに、計算済みメトリック、ロールアップ・メトリック、および計画メトリックの 3 つのタイプのメトリックがあります。メトリック・タイプの設定は、メトリックを特定のメトリック・テンプレートに追加するときに行います。したがって、同じメトリックが、プロジェクトでは計算済みメトリックであり、プログラムまたは計画ではロールアップ・メトリックであることがあります。
計算済みメトリック
メトリックがユーザー入力メトリックではなく計算済みメトリックであることを指定するには、メトリック・テンプレートにメトリックを追加するときに、「計算済み」ボックスにチェック・マークを付けて、式を入力します。
例えば、ROI (投資収益率) メトリックを作成するとします。このメトリックをメトリック・テンプレートに追加するときに、次の式を使用して、これが計算済みメトリックであることを定義します。
((TotalRevenue - TotalCost)/TotalCost)*100
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「式」フィールドでは、+、-、*、/、SUM、AVG、MIN、MAX、ROLLUP の各演算子を使用できます。
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メトリックのロールアップ
メトリックをメトリック・テンプレートに追加するときに、そのメトリックが子オブジェクトから親オブジェクトに「ロールアップ」するように指定できます。例えば、プロジェクト・メトリックは親プログラム・レベルに、プログラム・メトリックは親計画レベルに、それぞれロールアップできます。
ロールアップするメトリックは、親オブジェクトの「追跡」タブに表示できます。
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例えば、あるプログラムのすべてのプロジェクトに対するレスポンダーの数を追跡するには、以下のメトリックを定義します。
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NumberOfRespondersPassed: プロジェクトからのレスポンダーの数を表します。
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NumberOfProgramResponders: プログラムにおけるレスポンダーの数を表します。
次に、以下のようにして、メトリックをメトリック・テンプレートに追加します。
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プロジェクト・メトリック・テンプレートの場合は、グループ (例えば、「パフォーマンス」) を追加し、「NumberOfRespondersPassed」メトリックをそれに追加します。メトリックをグループに追加する場合は、「計算済み」または「ロールアップ」を選択しないでください。
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プログラム・メトリック・テンプレートの場合は、グループ (例えば、「パフォーマンス」) を追加し、「NumberOfProgramResponders」メトリックをそれに追加します。メトリックをグループに追加する場合は、「計算済み」または「ロールアップ」を選択しないでください。
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プログラム・メトリック・テンプレートの場合は、「NumberOfRespondersPassed」メトリックを以下の 2 つの場所に追加します。
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グループを使用しないでメトリック・テンプレートに追加します。それには、「メトリックの管理 (Manage Metrics)」をクリックし、「ロールアップ」ボックスにチェック・マークを付けます。
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任意のグループ (通常は、プロジェクト・メトリック・テンプレート内のグループに一致するグループであり、この例では「パフォーマンス」) に追加します。「ロールアップ」ボックスをクリアします。「計算済み」にチェック・マークを付け、次の式を入力します。NumberOfProgramResponders+ROLLUP(NumberOfRespondersPassed)
計画メトリック
計画およびプログラムの目標およびパフォーマンス予測を組み込むために、計画済みのメトリックとしてメトリックを識別することができます。計画メトリックは、階層内のあるオブジェクトから別のオブジェクトに値が継承される点でロールアップに似ていますが、継承は反対の方向で行われ、子オブジェクトが親オブジェクトから計画メトリックを継承します。
計画メトリックを定義するには、メトリックを計画メトリック・テンプレートまたはプログラム・メトリック・テンプレートに追加するときに、「ロールアップ」ボックスと「計画済み」ボックスの両方にチェック・マークを付けます。それぞれの子オブジェクトの「追跡」タブにあるメトリック・テーブルの「計画」列に、計画メトリックが表示されます。