複数のレスポンス・トラッキング・フローチャートの使用
多くの組織が、様々な理由で複数のレスポンス・トラッキング・フローチャートの使用を選択しています。
企業のすべてのキャンペーン用に単一のレスポンス・トラッキング・フローチャートを使用することができます。単一のアクション・テーブルを使用する場合、通常はシステム管理者が、データを処理用にそのアクション・テーブルに書き込むよう、セッションのフローチャートをセットアップします。
ただし、Campaign の実装環境で、利便性のために、それぞれが別個のレスポンス・トラッキング・フローチャートに関連している、1 つ以上のアクション・テーブルを使用する場合があります。
以下のセクションでは、複数のレスポンス・トラッキング・フローチャートを使用する理由について説明します。
複数の異なるオーディエンス・レベルのレスポンスをトラッキングする場合
(必須) レスポンスを受け取り、トラッキングするオーディエンス・レベルごとに、レスポンス・トラッキング・フローチャートが 1 つずつ必要です。レスポンス・プロセスは着信セルのそのオーディエンス・レベルで動作し、そのオーディエンス・レベルに該当するレスポンス履歴テーブルに、自動的に書き込みを行います。2 つの異なるオーディエンス・レベル (例えば、顧客と世帯) のレスポンスをトラッキングするには、ほとんどの場合、2 つの別個のレスポンス・トラッキング・フローチャート内にある、2 つの異なるレスポンス・プロセスが必要です。
リアルタイム処理とバッチ処理という対照的な要件がある場合
(必須) レスポンス・トラッキング・セッションのほとんどはバッチ・フローチャートであり、アクション・テーブルに挿入されたイベントを定期的に処理します (例えば、顧客の購入の夜間処理)。レスポンス・トラッキングの実行頻度は、アクション・テーブルに挿入されるトランザクション・データの利用可能性に応じて異なります。
例えば、異なる複数のチャネル (Web とダイレクト・メールなど) からのレスポンスを処理する場合、各チャネルごとに着信トランザクション・データが利用可能になる頻度が異なるため、それぞれ別個のレスポンス処理セッションが必要になる可能性があります。
大量のデータの複製を避けたい場合
(オプション) 大量のトランザクション・ボリューム (例えば、1 日当たり数百万件の販売トランザクション) を評価する必要がある場合、アクション・テーブルにそのデータを ETL (Extract、Transform、Load) するのではなく、レスポンス・トラッキング・フローチャートを作成して、ソース・データに対して直接マップすることができます。
例えば、抽出プロセスで e-commerce システムの購入トランザクション履歴テーブルから (特定の日付範囲に基づき) 直接トランザクションをプルするレスポンス・トラッキング・フローチャートを作成し、さらに、この抽出からその履歴テーブル内の列に直接マップするレスポンス・プロセスを作成することができます。
異なるシチュエーション用に特定のデータをハードコーディングしたい場合
(オプション) 異なるシチュエーション (例えば、異なるチャネル) 用に特定のデータ (例えば、レスポンス・タイプ) をハードコーディングすることができます。例えば、あるチャネル (例えば、「コール・センター」など) に固有の特定のレスポンス・タイプ (例えば、「質問」) のみをトラッキングする必要がある場合、ユーザー定義フィールドを作成してそれらのレスポンスをフィルタリングし、それをレスポンス処理フローチャートで使用して、コール・センター・データベースからすべての質問をプルすることができます。データを単一のアクション・テーブルに書き込むより、ユーザー定義フィールドを使用してレスポンス・トラッキングに必要なデータを作成し、そのデータをソースから直接プルする方が便利な場合があります。
カスタムのレスポンス処理ロジックが必要な場合
(オプション)。レスポンスを帰属させるための独自のルールを作成する必要がある場合、カスタムのレスポンス・トラッキング・ロジックを実装するための別個のレスポンス・トラッキング・フローチャートを作成することができます。例えば、「3 個買ったら 1 個無料」オファーへのレスポンダーを識別する必要がある場合、複数のトランザクションを調べて、個人がレスポンダーとして適格かどうかを判別する必要があります。適格な個人を見つけたら、その個人をレスポンス・プロセスに入力し、処理コードと該当するレスポンス・タイプを使用してレスポンスを記録することができます。
プロモートされた各製品または製品グループに対してレスポンス・フローチャートを必要とする場合
(オプション) プロモートされた各製品または製品グループに対して、個別のレスポンス・フローチャートを作成できます。 この方法で、製品ごとのレスポンスを容易に分析できます。
キャンペーンごとに 1 つのレスポンス・フローチャートを必要とする場合
(オプション) このシナリオでは、出力を生成するフローチャートを 1 つ以上持っているものの、レスポンダーをトラッキングするフローチャートはキャンペーンごとに 1 つしか持っていません。 データをキャンペーン単位で利用できる場合、これはレスポンス・プロセスの設定に役立つ方法です。