IBM ® Campaign の概念
IBM® Campaign を使用してマーケティング・キャンペーンを作成および管理する方法を理解するために役立つ基本的な概念がいくつかあります。
キャンペーン
各マーケティング・キャンペーンはビジネス目標、マーケティング計画に固有のイニシアチブ (企業が定義したもの)、およびキャンペーンが有効な日付範囲により定義されます。 例えば、自然消滅的に失われる可能性のある顧客にオファーを提供するリテンション・キャンペーンを作成できます。
フローチャート
マーケティング・キャンペーンはすべて、1 つ以上のフローチャートから構成されています。 例えば、マーケティング・キャンペーンは、選択された顧客にオファーを提供するフローチャートと、レポートや分析のためにオファーに対するレスポンスをトラッキングするもう 1 つのフローチャートで構成される可能性があります。
各フローチャートは 1 つ以上のデータ・ソースを利用します。 データ・ソースには、マーケティング・キャンペーンで使用する顧客、見込み顧客、または製品に関する情報が含まれます。例えばフローチャートは、あるデータベースからコンタクトの名前と住所を引き出し、別のソースからオプトアウト情報を引き出すことができます。
フローチャートは、マーケティング・データに一連のアクションを実行します。 アクションを定義するには、プロセス と呼ばれるビルディング・ブロックを使用します。 ユーザーはこれに接続し、構成します。 いくつかのプロセスがフローチャートを構成します。
キャンペーンを実装するには、フローチャートを実行します。 フローチャートはそれぞれ、手動で、スケジューラーにより、または定義済みの何らかのトリガーへの応答として実行できます。
Interact のライセンス交付を受けたユーザーは、 IBM ® Campaign を使用してリアルタイムの対話式フローチャート を実行することができます。対話式フローチャートはイベントの発生に依存するフローチャートです。 対話式フローチャートについて詳しくは、「Interact ユーザー・ガイド」を参照してください。
プロセス
各フローチャートはプロセスまたはプロセス・ボックスで構成されます。 これらを構成して接続し、キャンペーンまたはセッションで特定のタスクを実行します。 例えば、選択プロセスは対象とする顧客を選択することができ、マージ・プロセスは 2 つの異なるオーディエンス・グループを結合することができます。
特定のマーケティング目標を達成するために、各フローチャートでプロセスを構成して接続します。 例えば、あるフローチャートは、ダイレクト・メール・キャンペーンに適格な受信者を選択するプロセス、様々なオファーを受信者に割り当てるプロセス、そしてメーリング・リストを生成するプロセスで構成することができます。 別のフローチャートでは、キャンペーンへのレスポンダーをトラッキングできるため、投資収益率を計算できます。
セッション
セッションは、すべてのキャンペーンで使用するための、永続的でグローバルなデータ成果物を作成する手段を提供します。各セッションには少なくとも 1 つのフローチャートが含まれます。 セッション・フローチャートを実行すると、セッションの出力 (データ成果物) がすべてのキャンペーンでグローバルに使用可能になります。
セッション・フローチャートの代表的な使用法は、複数のキャンペーンで使用可能なセグメントである戦略的セグメント を作成することです。 例えば、オプトインまたはオプトアウトに対して戦略的セグメントを作成して、それらのセグメントを様々なマーケティング・キャンペーンで使用することができます。
オファー
オファーは、さまざまな方法で提供することができる、単一のマーケティング・メッセージを表します。オファーは、以下のように再使用可能です。
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メール・リストやコール・リストなどのコンタクト・プロセスのいずれかを使用して、フローチャート内でターゲット・セルにオファーを割り当てることができます。 オファーを受け取った顧客、および応答した顧客に関するデータをキャプチャーすることによって、キャンペーンの結果を追跡します。
セル
セルとは、データベースからの ID (顧客や見込み顧客などの ID) のリストです。 セルは、フローチャートでデータ操作プロセスを構成および実行して作成します。例えば、選択プロセスは年齢が 25 歳から 34 歳の間の男性で構成される出力セルを生成できます。
出力セルは、同じフローチャートの他のプロセスで入力として使用することができます。 例えば、2 つの選択プロセスは異なるデータ・ソースから顧客を選択することができます。 下流のマージ・プロセスは結果を結合することができます。
オファーが割り当てられたセルは、ターゲット・セル と呼ばれます。 ターゲット・セルとは、オーディエンス・レベルによって定義される同種の個人 (個々の顧客や世帯アカウントなど) のグループのことです。
例えば、高価値顧客、Web でのショッピングを好む顧客、分割払いのアカウント、E メール・コミュニケーションの受信を決めている顧客、リピートのロイヤル購入者などに、それぞれセルを作成できます。作成した各セルの扱いはそれぞれ異なっており、異なるチャネルを介して、異なるオファーまたはコミュニケーションを受け取ります。
オファーの受け取り対象として適格であるものの、分析の目的でそのオファーの受け取り対象から除外されている ID を含むセルは、コントロール・セル と呼ばれます。 IBM ® Campaign では、制御は常に検証制御です。