例: 永続的なユーザ定義項目

ユーザ定義項目の制約に基づいてIDを選択するように設定された選択プロセスを、スナップショットプロセスに接続して、そのユーザ定義項目を含む選択されたレコードを出力します。 永続的なユーザ定義項目として設定すると、計算された値が選択プロセスからスナップショットプロセスに渡されます。

また、永続的なユーザ定義項目は、集計タイプ(AVGまたはGROUPBYなど)のユーザ定義項目としても使用できます。 このような集計項目は、現在のセル内の複数のデータ行に基づいて計算されるので、セル内容が変わると、これら集計項目の値も変わります。 永続的なユーザ定義項目を選択することにより、元の計算値を保持して、他のプロセスに渡すことができます。 また、ユーザ定義項目を再計算するように選択した場合は、現在のセル内の残りのレコードに基づいて計算が行われます。

プロセスが複数の入力を取得する場合、たとえば、2つの選択プロセスから入力を得るスナップショットプロセスなど、すべての永続的なユーザ定義項目がダウンストリームプロセスに対して使用可能となります。

ある永続的なユーザ定義項目がすべての着信選択プロセスに対して使用可能ではなく、この永続的なユーザ定義項目がスナップショットプロセスの出力に含まれる場合、そのスナップショットプロセスは、永続的なユーザ定義項目を持っていなかった選択プロセスからのすべての出力行の永続的なユーザ定義項目に対してNULL値を表示します。

ある永続的なユーザ定義項目がすべての着信選択プロセスに対して使用可能ではなく、この永続的なユーザ定義項目を使用してセグメントプロセスを定義する場合、セグメントプロセスは、永続的なユーザ定義項目を持っていなかった選択プロセスに対して空のセグメントを生成します。

すべての選択プロセスで使用可能でない複数の永続的なユーザ定義項目を使用する式でセグメントを定義しようとすると、セグメントプロセスは未設定のままになります。

永続的なユーザ定義項目(PDF)には次のガイドラインが適用されます。

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ただし、テーブル項目に基づくユーザ定義項目を使用している場合、出力には、テーブル項目が間接的に含まれます。 したがって、ID値の各インスタンスに対して1つのレコードになります。つまり、ID値がデータ内で7回出現した場合、7つのレコードが出力されます。

永続的なユーザ定義項目には、各オーディエンスIDに対して、使用可能な値からランダムに選択される 1つの値のみが格納されます。 つまり、正規化されていないデータを使用する場合、目的の動作を得るためにはGROUPBYマクロ関数を使用する必要があります。

たとえば、購入トランザクションテーブルから、1人の顧客による1回のトランザクションでの最高金額を取得し、ダウンストリームプロセス用に永続的なユーザ定義項目としてこのデータを保存するとします。 次のようなユーザ定義項目を作成し、永続的なユーザ定義項目として設定します。

Highest_purchase_amount = groupby(CID, maxof, Purch_Amt)

次のような正規化されていない購入トランザクションデータに対して、以下のように計算されます。

ユーザ定義項目が永続的であるとき、任意の値(すべて$300)が(ランダムに)選択され、顧客Aに対して金額$300が保持されます。

少しわかりにくい2つ目の例では、特定のモデルXのスコア設定テーブルから予想モデルスコアを選択します。次のようなユーザ定義項目が使用されます。

ModelX_score = groupby(CID, maxof, if(Model = 'X', 1, 0), Score)

データは次のとおりです。

ユーザ定義項目ModelX_Scoreを永続的に設定すると、スコア値80という目的の結果を取得できます。次のユーザ定義項目は不適切です。

Bad_ModelX_score = if(Model = 'X', Score, NULL)

次のような結果になります。

ユーザ定義項目Bad_ModelX_scoreを永続的に設定すると、固定値はNULLか80になります。正規化されていないデータを使用し、ユーザ定義項目値が同じでないので、そのユーザ定義項目を永続的とすると、結果は、返される いずれかの値になります。 たとえば、Derived_field_Score = SCOREと定義し、これを永続的に設定すると、顧客Aの値は57、72、または80になります。目的の動作を得るためには、顧客IDに対してGROUPBYマクロを使用して、ユーザ定義項目がその顧客の全データに対して 同じになるようにする必要があります。



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