restoreAccess ユーティリティー
restoreAccess ユーティリティーは、間違えて PlatformAdminRole 権限を持つすべてのユーザーをロックアウトしてしまった場合や、Marketing Platform にログインすることができなくなった場合に、Marketing Platform へのアクセスを復元するために使用できます。
restoreAccess を使用する場合
restoreAccess は、このセクションで説明されている 2 つの状況下で使用できます。
PlatformAdminRole ユーザーが無効になっている
Marketing Platform の PlatformAdminRole 権限を持つすべてのユーザーがシステムで無効になる可能性があります。 以下に、platform_admin ユーザー・アカウントがどのように無効になるかを示す例を示します。 PlatformAdminRole 権限を持つユーザーが 1 人 (platform_admin ユーザー) だけであるとします。 「構成」ページの「全般 | パスワード設定」カテゴリーの「許可されるログイン再試行の最大回数」プロパティーが 3 に設定されており、platform_admin としてログインを試みているユーザーが間違ったパスワードを連続 3 回入力するとします。 このログイン試行の失敗が原因で、platform_admin アカウントはシステム内で無効になります。
この場合、restoreAccess を使用すると、Web インターフェースにアクセスせずに、PlatformAdminRole 権限を持つユーザーを Marketing Platform システム・テーブルに追加することができます。
このように restoreAccess を実行すると、このユーティリティーは、指定したログイン名とパスワードおよび PlatformAdminRole 権限を持つユーザーを作成します。
指定したユーザー・ログイン名が内部ユーザーとして Marketing Platform に存在する場合、そのユーザーのパスワードが変更されます。
ログイン名 PlatformAdmin および PlatformAdminRole 権限を持つユーザーだけが、例外なくすべてのダッシュボードを管理することができます。 そのため、platform_admin ユーザーが無効になっていて、restoreAccess によってユーザーを作成する場合、 ログインとして platform_admin を持つユーザーを作成する必要があります。
Active Directory 統合の構成が不適切である
構成が不適切な Windows Active Directory 統合を実装してログインできなくなった場合、restoreAccess を使用して、ログインを行えるようにします。
このように restoreAccess を実行すると、このユーティリティーは、「Platform | セキュリティー | ログイン方法」プロパティーの値を 「Windows 統合ログイン」からMarketing Platformに変更します。 この変更により、ロックアウトされる前に存在していたユーザー・アカウントを使ってログインできるようになります。 オプションで、新規ログイン名およびパスワードを指定することもできます。 このように restoreAccess ユーティリティーを使用する場合、Marketing Platform が配置されている Web アプリケーション・サーバーを再始動する必要があります。
パスワードに関する考慮事項
restoreAccess を使用する際は、パスワードに関する以下の点に注意してください。
*
restoreAccess ユーティリティーでは空のパスワードがサポートされておらず、パスワード規則は適用されません。
*
構文
restoreAccess -u loginName -p password
restoreAccess -r
コマンド
-r
-u loginName オプションを指定せずに使用した場合は、「Platform | セキュリティー | ログイン方法」プロパティーの値を Marketing Platform にリセットします。 有効にするには Web アプリケーション・サーバーを再始動する必要があります。
-u loginName オプションとともに使用すると、PlatformAdminRole ユーザーが作成されます。
オプション
-u loginNname
PlatformAdminRole 権限を持ち、指定されたログイン名のユーザーを作成します。 -p オプションとともに使用する必要があります。
-p password
作成するユーザーのパスワードを指定します。 -u で必要です。
*
restoreAccess -u tempUser -p tempPassword
*
ログイン方法の値を「IBM Marketing Platform」に変更し、PlatformAdminRole 特権を持つユーザーを作成します。 ログイン名は tempUser で、パスワードは tempPassword です。
restoreAccess -r -u tempUser -p tempPassword