手動マイグレーションによるバージョン 8.5.x からのアップグレード
Marketing Platform アップグレード・インストーラーにより、アップグレードに必要なすべてのデータ・マイグレーションを自動的に実行できます。 ただし、組織のポリシーで自動的なマイグレーションが許可されない場合、Marketing Platform を手動でアップグレードするためのマイグレーション手順を実行する必要があります。Marketing Platform バージョン 9.1 に手動でアップグレードする場合、特定の SQL スクリプトを実行し、必要な構成プロパティーを挿入する必要があります。
同じディレクトリー内に以下のインストーラーがあることを確認します。
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IBM® マスター・インストーラー
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Marketing Platform インストーラー
また、Marketing Platform 8.x のインストール済み環境が正常に機能すること、およびコマンド・ライン・ツールが実行可能であることも確認してください。 コマンド・ライン・ツールを実行するには、Marketing Platform インストール済み環境の tools/bin ディレクトリー内にある 3 つの Marketing Platform ユーティリティーを使用する必要があります。 これらのユーティリティーの使用に関する詳しい情報 (共通タスクのコマンド例を含む) は、以下のトピックで参照できます。
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他のバージョンからのアップグレードに関する情報は、Marketing Platform のアップグレードのシナリオを参照してください。
1.
2.
Marketing Platform システム・テーブル・データベースのバックアップを作成します。
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3.
4.
IBM® EMM マスター・インストーラーを実行します。
IBM® EMM マスター・インストーラーが開始します。 IBM® EMM マスター・インストーラーの開始後は、以下の指示に従います。
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インストール・ディレクトリーの選択を求めるプロンプトが IBM® EMM マスター・インストーラーから出されたら、ルート・インストール・ディレクトリーを選択します (このルート・ディレクトリーの下にある Marketing Platform インストール・ディレクトリーではありません)。
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Marketing Platform データベース接続情報の入力を求めるプロンプトが IBM® EMM マスター・インストーラーから出されたら、現行の Marketing Platform システム・テーブルに関する情報を入力します。
IBM® EMM マスター・インストーラーが一時停止し、Marketing Platform インストーラーが開始します。
5.
Marketing Platform インストーラーの実行中に、以下のステップを実行します。
a.
インストール・ディレクトリーを求めるプロンプトが Marketing Platform インストーラーから出されたら、現行の Marketing Platform インストールのディレクトリー (通常 Platform という名前) を選択します。
b.
インストーラーが、Marketing Platform の前のインストール済み環境のバックアップ・コピーを作成することを許可します。
c.
d.
「Platform の構成の実行」チェック・ボックスをクリアします。
e.
6.
次の表を使用して、新しい Marketing Platform インストール済み環境に用意されている SQL スクリプトのうち、Marketing Platform システム・テーブル・データベースに対応しているものを見つけます。
ManagerSchema_DB_Type_86upg.sql
DB_Type は、 システム・テーブル・データベースのデータベース・タイプです。
ManagerSchema_DB_Type_90upg.sql
DB_Type は、 システム・テーブル・データベースのデータベース・タイプです。
ManagerSchema_DB_Type_91upg.sql
ManagerSchema_DB_Type_91upg_unicode.sql
DB_Type は、 システム・テーブル・データベースのデータベース・タイプです。
7.
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Windows の場合:
installation_directory¥platform¥tools¥bin¥upgrade90to91.bat
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installation_directoryplatform/tools/bin/upgrade90to91.sh
8.
populateDb ユーティリティーを使用して、システム・テーブルにデフォルトの Marketing Platform 構成プロパティー、ユーザーとグループ、およびセキュリティーの役割と権限のデータを設定します。
populateDb ユーティリティーは、Marketing Platform インストール済み環境の tools/bin ディレクトリー内にあります。
例: populateDb -n Manager
9.
次の表の説明に従い、configTool ユーティリティーを使用して構成プロパティーをインポートします。
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configTool ユーティリティーは、Marketing Platform インストール済み環境の tools/bin ディレクトリー内にあります。 構成プロパティーの機能について詳しくは、「構成」ページのオンライン・ヘルプか、 「IBM® Marketing Platform 管理者ガイド」を参照してください。
次の表に示されるコマンド例は、Windows オペレーティング・システムを対象とするものです。
「LDAP BaseDN 定期検索が有効」というプロパティーが、「Platform | セキュリティー | ログイン方法の詳細 | LDAP 同期」カテゴリーの下に存在する場合は、このインポートをスキップしてください。 これは、この手順のステップ 1 で確認したプロパティーです。
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ファイル: Ldap_Auto_Sync_BaseDN_Settings.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf¥upgrade86to90 ディレクトリー
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ファイル: interaction_history_scheduler.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf/upgrade85to86 ディレクトリー
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目的: Interaction History で必要なスケジューラー構成プロパティーのインポート
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ファイル: attribution_modeler_scheduler.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf/upgrade85to86 ディレクトリー
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目的: Attribution Modeler で必要なスケジューラー構成プロパティーのインポート
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ファイル: coremetrics_configuration.xml および coremetrics_navigation.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf ディレクトリー
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目的: IBM® Digital Analytics でのシングル・サインオンに必要な構成プロパティーのインポート
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ファイル: cognos10_integration.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf/upgrade85to86 ディレクトリー
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ファイル: LDAP_Anonymous_bind.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf/upgrade85to86 ディレクトリー
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目的: バージョン 8.2.0 以降からのアップグレードの場合のみ。新しい LDAP 構成プロパティーのインポート
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ファイル: quicklinks_category.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf¥upgrade86to90 ディレクトリー
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ファイル: manager_alerts_registration.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf ディレクトリー
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ファイル: disablePageTagging.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf¥upgrade82to85 ディレクトリー
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目的: IBM® が、製品の全体的な使用傾向を記録する基本的な統計を収集できるかどうかを決定する構成プロパティーのインポート
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ファイル: coremetrics_configuration.xml および coremetrics_navigation.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf ディレクトリー
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目的: IBM® Digital Analytics でのシングル・サインオンに必要な構成プロパティーのインポート
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ファイル: scheduler.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の db¥upgrade90to91 ディレクトリー
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目的: boolean プロパティーによる、Marketing Platform のスケジューラー機能の有効化または無効化。
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ファイル: unknownPolling.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の db¥upgrade90to91 ディレクトリー
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ファイル: communication_email.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf¥upgrade86to90 ディレクトリー
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目的: E メール通知を有効にするための構成プロパティーのインポート。 有効にすると、Marketing Platform はユーザーに対するシステム・アラートおよび通知の E メールによる送信を試みます。
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ファイル: notification.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf¥upgrade86to90 ディレクトリー
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ファイル: is_clustered.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf¥upgrade86to90 ディレクトリー
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目的: boolean プロパティーによる、Marketing Platform インスタンスがクラスター化されるかどうかの指定。クラスター化された配置に Marketing Platform をインストールする場合は、このプロパティーを True に設定します。 それ以外の場合は、デフォルト値である False を保持します。
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ファイル: taskNotification.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf¥upgrade86to90 ディレクトリー
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目的: スケジュールされた通知を受けるグループを入力する 「グループ名」フィールドのインポート。
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ファイル: config_data_filter_cache.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf¥upgrade90to91 ディレクトリー
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この値を変更した場合、Marketing Platform を再始動して、その変更を有効にする必要があります。
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ファイル: Refresh_data_filter_cache.xml
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場所: Marketing Platform インストール済み環境の conf¥upgrade90to91 ディレクトリー
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ファイル: navigation.xml および emm_spss_configuration.xml
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場所: conf¥upgrade90to91
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目的: IBM® SPSS® Modeler Advantage Marketing Edition 構成プロパティーのインポート。
10.
Marketing Platform インストール済み環境の tools¥bin ディレクトリーで alertConfigTool ユーティリティーを実行し、Marketing Platform アラートおよび通知を登録します。
コマンド例 (Windows):
alertConfigTool.bat -i -f "C:¥Platform¥conf¥Platform_alerts_configuration.xml"
11.
Marketing Platform インストール済み環境の tools¥bin ディレクトリーから upgrade85Dashboard スクリプトを実行し、ダッシュボードをアップグレードします。
12.
「ヘルプ」>「バージョン情報」と移動して、以下のステップを実行し、「バージョン情報」ページを更新します。
a.
configTool ユーティリティーを使用して、「Affinium | Manager | about」カテゴリーをエクスポートします。
*
「Affinium | Manager | about」は、非表示としてマークされているので、「構成」ページには表示されません。
例 (Windows):
configTool.bat -x -p "Affinium|Manager|about" -f "C:\Unica\Platform\conf\about.xml"
b.
直前で作成したエクスポート XML ファイル (例の about.xml) を編集して、 バージョン番号および表示名を変更します。releaseNumber プロパティーを見つけ、 値を Marketing Platform の現行バージョンに変更します。
以下の例の 8.0.0 を、ご使用の新しいバージョンに変更します。
<property name="releaseNumber" type="string">
<displayNameKey>about.releaseNumber</displayNameKey>
<value>9.1.0.0.0.
build_number</value>
</property>
c.
configTool ユーティリティーを使用して、変更されたファイルをインポートします。 -o オプションを使用して、ノードを上書きする必要があります。インポートする際には、親ノードを指定する必要があります。
例 (Windows):
configTool.bat -i -p "Affinium|Manager" -f "about.xml" -o
13.
Marketing Platform の配置の章の説明に従って、 インストール済み環境を配置して、検証します。
アップグレード・プロセスが成功し、アプリケーションが稼働中になったら、drop-liferay-tables.sql スクリプトを使用して liferay テーブルを削除します。 drop-liferay-tables.sql は、Platform_installation/db/upgrade86to90/drop-liferay-tables.sql ディレクトリー内にあります。
レポート作成をアップグレードするために必要な追加のステップについては、「IBM® EMM Reports インストールおよび構成ガイド 」を参照してください。