レポート作成の構成
レポート・パッケージをインストールまたはアップグレードした後で、レポートのインストール済み環境を構成する必要があります。
この章では、各レポート・コンポーネントについて説明し、インストール後の構成に関する情報を提供します。レポート作成のインストールとアップグレードに関する情報は、本書の別の箇所に記載されています。
レポート作成機能のために、IBM® EMM はサード・パーティーのビジネス・インテリジェンス・アプリケーション IBM® Cognos® と統合します。 レポート作成は、以下のコンポーネントに依存します。
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IBM® Cognos® のインストール済み環境
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IBM® Enterprise アプリケーションと IBM® Cognos® インストール済み環境を統合する IBM® EMM コンポーネントのセット
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いくつかの IBM® EMM アプリケーションでは、アプリケーションの IBM® システム・テーブルでレポート・ビューやテーブルを作成できるようにするレポート・スキーマ
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IBM® Cognos® Report Authoring で作成された IBM® EMM アプリケーションのレポート例
IBM® EMM アプリケーションをインストールする場合、各アプリケーションは自己を Marketing Platform に登録します。登録処理時に、各アプリケーションは自己のエントリーを「分析」メニュー項目に追加します。
アプリケーションのレポート・パッケージを構成した後は、次のようにします。
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アプリケーションの「分析」メニュー項目で、クロスオブジェクト・レポートへのアクセスが提供されます。
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次に、該当するオブジェクトの「分析」タブに単一オブジェクト・レポートが表示されます。
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通常、IBM® EMM アプリケーションのインストール時に、IBM® EMM 製品のレポート・パッケージがインストールされます。レポート・スキーマは、すべてのレポート・パッケージに含まれているわけではありませんが、以下の IBM® Cognos® BI コンポーネントはすべてに含まれています。
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IBM® EMM アプリケーション・レポート用のカスタマイズ可能な IBM® Cognos® レポート・メタデータ・モデル
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IBM® Cognos® BI Report Authoring で作成された、カスタマイズ可能な IBM® EMM アプリケーション・レポート
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IBM® Cognos® モデルは、IBM® EMM アプリケーション・データベース内のレポート・ビュー (またはテーブル) を参照し、また IBM® EMM レポート・パッケージでも配信される IBM® Cognos® レポートで、そのデータを利用できるようにします。
インストール直後は、レポートはデフォルトの状態にあり、サンプルのレポートと見なされます。理由は次のとおりです。多くの IBM® EMM アプリケーションには、追加やカスタマイズが可能なオブジェクト、属性、またはメトリックのセットがあります。例えば、Campaign では、レスポンス・タイプ、カスタム・キャンペーン属性、追加オーディエンス・レベルなどを追加することができます。ご使用のシステムのデータ設計を実装した後、レポートを再表示して、レポート例をカスタマイズしたり、新しいレポートを作成したりできます。
実装のデータ設計フェーズの後でレポートを構成する方法は、IBM® EMM システムに組み込まれている IBM® EMM アプリケーションによって異なります。
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Campaign および Interact の場合、レポート・スキーマをカスタマイズしてから、インストール時に作成されたビューまたはレポート・テーブルを更新します。その時に、Cognos® データ・モデルと新しく更新されたレポート・ビューを同期化し、Cognos® のコンテンツ・ストアに改訂済みのモデルを公開します。これで、新規カスタム属性が、Report Authoring で使用可能になり、それらの属性をレポート例に追加したり、属性を表示する新規レポートを作成したりすることができます。
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レポート・スキーマを提供しない IBM® EMM アプリケーションおよび eMessage (カスタマイズ可能なスキーマを提供) については、Cognos® IBM® レポートのみを構成します。
このセクションでは、セキュリティー・モデル、スキーマ、データ・モデル、およびレポートについて説明します。