マルチスレッド最適化処理
マルチスレッド最適化処理を有効にすると、Contact Optimization のパフォーマンスを改善できます。つまり、Contact Optimization セッションの実行時間が短くなります。
マルチスレッド最適化処理を有効にするには、EnableMultithreading 構成プロパティーに true を設定します。
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複数プロセッサーまたは複数コアを搭載している場合、使用できるプロセッサー数またはコア数、ひいてはスレッドの最大数が、 Contact Optimization ライセンスにより制限される場合があります。 詳細については、IBM® 営業担当員にお問い合わせください。
マルチスレッド最適化処理を有効にすると、Contact Optimization のパフォーマンスが大幅に改善される可能性があります。 パフォーマンスが改善される割合は、以下を含む多数の要因に依存します。
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達成可能な最大の並列処理の度合いは、処理の並列ではない部分に左右され、Contact Optimization セッション ごとに異なります。
一般に以下のガイドラインを使用してください。
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最適化セッションの実行のかなりの部分には、以下のステップが含まれています。
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マルチスレッド最適化処理はこれらの処理には影響せず、これらの処理は逐次的に実行されます。 PCT 読み取りおよび OCT 書き込みのパフォーマンスを改善するには、データベース・ロード・ユーティリティーの使用およびデータベース構成の最適化を検討してください。
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顧客間ルールを Contact Optimization セッションで使用しない場合、マルチスレッド最適化処理による改善は限られたものとなります。
Contact Optimization は、顧客間ルールを実装するアルゴリズムを処理するときに、マルチスレッド最適化処理を最も使用します。
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顧客間ルールを処理するスレッド数は、MaxCustomerSampleProcessingThreads 構成プロパティーで定義します。 この設定の最適な値を見つけるには、使用可能な RAM およびハードウェアのパフォーマンス特性に基づいてシステムを調整することが必要な場合があります。
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CustomerSampleSize が小さい場合は、スレッドあたりの RAM 使用量が減るため、より多くのスレッドを並列実行できる可能性があります。 ただし、この値を減らすと、1 つのチャンクの処理に必要な時間も減ります。 このような構成では、チャンクの処理と前処理の間の配分量も減るため、すぐに後者がボトルネックとなります。
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顧客サンプルからデータを読み取るスレッド数は、ProcessingThreadQueueSize 構成プロパティーで定義します。 ステージング・テーブルにデータを書き込むスレッド数は、PostProcessingThreadQueueSize 構成プロパティーで定義します。
特定の Contact Optimization 実装環境におけるマルチスレッド最適化処理のチューニングの詳細については、IBM® 営業担当員にお問い合わせください。