イベントの操作
イベントとは訪問者が実行するアクションのことです。これにより、訪問者のセグメントへの分類、オファーの提示、またはデータのロギングなど、ランタイム環境におけるアクションがトリガーされます。 Interact 設計環境内で、Interact API と直接対話する構成の要素の 1 つとしてイベントを作成することができます。 Interact API と連携するようにタッチポイントをコーディングする場合には、postEvent メソッドを使用してイベントを参照します。 Interact API で使用されるイベントの名前は、設計環境における構成時のイベントの名前と一致していなければなりません。 この名前には大/小文字の区別はありません。
例えば、次のいずれかのイベントを作成する可能性があります。
*
*
*
*
*
*
イベントでは、事前に定義されている以下のアクションが 1 つ以上トリガーされます。
*
再セグメンテーションのトリガー。 ランタイム環境で、訪問者のセッションの現行データを使用して、対話式チャネルに関連付けられている現在のオーディエンス・レベルのすべての対話式フローチャートを再び実行します。
対話を設計する際には、特定のフローチャートを指定しない限り、再セグメンテーション・アクションでは、この対話式チャネルに関連付けられているすべての対話式フローチャートが現在のオーディエンス・レベルを使用して再び実行されること、および、オファーに対するあらゆる要求はすべてのフローチャートが完了するまで待機させられるということに留意してください。 1 回の訪問における再セグメンテーションの数が多すぎると、顧客が気付くほど、タッチポイントのパフォーマンスに影響が及ぶことがあります。
意味のある新規データがランタイム・セッション・オブジェクトに追加された後、顧客を新規セグメントに配置します。 意味のある新規データとは、例えば、Interact API からの要求 (オーディエンスの変更など) の新規データや、顧客アクション (お気に入りリストまたはショッピング・カートへの新規項目の追加など) の新規データなどです。
*
オファー・コンタクトをログに記録。 ランタイム環境で、データベース・サービスについて勧められたオファーにフラグを付けて、そのオファーをコンタクト履歴に記録します。
Web 統合の場合、オファーを要求するのと同じ呼び出しでオファー・コンタクトをログに記録して、タッチポイントとランタイム・サーバー間の要求の数を最小限に抑えてください。
Interact が訪問者に提示したオファーの処理コードをタッチポイントが戻さない場合、ランタイム環境は、勧められるオファーの最新リストをログに記録します。
*
オファー承認をログに記録。 ランタイム環境で、データベース・サービスについて選択されたオファーにフラグを付けてレスポンス履歴に記録します。
*
オファー拒否をログに記録。 ランタイム環境で、データベース・サービスについて選択されたオファーにフラグを付けてレスポンス履歴に記録します。
*
ユーザー式のトリガー式アクション とは、Interact マクロを使用して定義できるアクションのことです。 これには、関数、変数、および演算子が含まれます (EXTERNALCALLOUT を含む)。 任意のプロファイル属性に式の戻り値を代入することができます。
「ユーザー式のトリガー」の横にある編集アイコンをクリックすると、標準の「ユーザー式」の編集ダイアログが表示されます。 このダイアログを使用して、オーディエンス・レベル、結果を代入するオプションのフィールド名、および式自体の定義を指定することができます。
*
イベントのトリガー。 「イベントのトリガー」アクションを使用して、このアクションによってトリガーするイベントの名前を入力することができます。 既に定義されているイベントを入力すると、そのイベントがこのアクションの実行時にトリガーされます。 入力するイベント名が存在しない場合、このアクションにより、指定されたアクションでそのイベントが作成されるようになります。
複数のオファーのログ記録のアクションを含むイベントを作成する場合、Interact API は、関連付けられているオファーについて同じアクションを実行するということに留意してください。 したがって、オファー承認とオファー拒否の両方をログに記録することは矛盾であり、そのようなイベントは作成しないでください。 ただし、オファー・コンタクトとオファー承認をログに記録する単一のイベント、またはオファー・コンタクトとオファー拒否をログに記録する単一のイベントを作成することは、ご使用の環境において役に立つ場合があります。
デフォルトで、ランタイム環境では、2 つのタイプのレスポンス (オファー承認とオファー拒否) をトラッキングすることができます。 構成プロパティー「accept」「reject」を設定することにより、「オファー承認をログに記録」イベントと「オファー拒否をログに記録」イベントで記録されるレスポンスのタイプを変更することができます。
また、Interact API では、イベントを使用して、API でイベント・パラメーターを使用することによって定義されたアクションをトリガーすることもできます。 それらのイベントには、カスタム・テーブルへのロギング、複数のレスポンス・タイプのトラッキング、特定のフローチャートを指定して実行といった処理が含まれます。System Reaction が定義されていないイベントをいくつか作成することや、予約イベント・パラメーターと共に使用するために同じシステム反応 (「コンタクトのログ記録」など) を含むイベントを複数作成することが必要な場合があるかもしれません。
「オファー承認をログに記録」アクションで複数のイベント (ログに記録するレスポンス・タイプごとに 1 つ) を作成するか、あるいは「オファー承認をログに記録」アクションを使用して単一のイベントを作成し、異なる複数のレスポンス・タイプをログに記録するために使用するすべての postEvent 呼び出しに使用することができます。
例えば、レスポンスのタイプごとに、「オファー承認をログに記録」アクションでイベントを作成します。UA_UsrResponseType テーブルの「名前 (コード) (as Name (code))」で、「参照 (EXP)」、「考慮 (CON)」、および「確定 (CMT)」というカスタム・レスポンスを定義します。その後、3 つのイベントを作成し、それらに LogAccept_Explore、LogAccept_Consider、および LogAccept_Commit という名前を付けます。 3 つのイベントは、すべて同じ (「オファー承認をログに記録」アクションが含まれている) ですが、Interact API を使用して作業するユーザーが区別できるようにするため、異なる名前が付けられています。
また、「オファー承認をログに記録」アクションで単一のイベントを作成して、すべてのカスタム・レスポンス・タイプに使用することもできます。 これには、例えば LogCustomResponse という名前を付けます。
Interact API を使用して作業する場合、これらのイベントには機能上の違いはありませんが、命名規則によってコードがわかりやすくなることがあります。 また、それぞれのカスタム・レスポンスに別個の名前を付けると、「チャネル・イベント・アクティビティー・サマリー」レポートに表示される情報が、より正確になります。
予約パラメーターおよび postEvent メソッドについて詳しくは、「Interact 管理者ガイド」を参照してください。
タッチポイントでこれらすべてのイベントが発生する頻度をモニターする場合は、チャネル・イベント・アクティビティー・サマリー・レポートについてを参照してください。
イベントの参照
イベントを追加するには
カテゴリーおよびイベントの操作