多数の並行セッションに対応する
いくつかの Interact 環境では、 並行セッションの数が多いと、Interact ランタイム が使用可能メモリーを超え、システム減速またはメモリー不足エラーを引き起こします。メモリー不足の状況が起こりやすいのは、maxNumberOfSessions 構成パラメーター (Interact | sessionManagement | maxNumberOfSessions) をデフォルト設定よりも大きくした場合で、 デフォルト設定を最大 100,000 セッションにしたとしても起こる場合があります。この問題を避けるために、maxNumberOfSessions の値を小さくするか、このセクションの指示に従ってシステム・メモリー・キャッシュを変更し、キャッシュ・メモリーをディスク・ストレージに切り替えます。この変更により、通常 より多くの並行セッションが可能になります。
Interact ランタイムが、 Java 仮想マシン (JVM) メモリー・ヒープにある使用可能なメモリーを超過するのを避けるために、 メモリーのキャッシング・メカニズムを変更し、使用可能なメモリーを超えるデータのキャッシングにディスク・ストレージを使用するようにします。
Interact は、データのキャッシングに Ehcache と呼ばれる オープン・ソースの分散キャッシング・システムを使用します。デフォルトでは、Interact は、Ehcache キャッシングを管理するため IBM® Marketing Platform で指定された設定を使用します。ただし、Interact が開始するときはいつでも、自動でロードされる Ehcache 構成ファイルを作成することによって、Interact の設定をオーバーライドすることができます。
開始時にカスタムの Ehcache 構成ファイルをロードするには、 以下の条件を満たしている必要があります。
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以下の例のように、ご使用の JVM には、パラメーター interact.ehcache.config プロパティーが入っている必要があります。
-Dinteract.ehcache.config=/temp/abc.xml
開始コマンド・スクリプト (Oracle WebLogic) または Admin Console (IBM® WebSphere®) の Web アプリケーション・サーバー用に JVM プロパティーを設定することができます。 /temp/abc.xml にある情報は、 開始時にロードしたい Ehcache 構成を含む XML ファイルへの実際のパスです。
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このプロパティーを設定しない場合、または このプロパティーを設定したのに、指定された場所に構成ファイルが存在しない場合、 Interact は デフォルトのキャッシュ構成を使用します。
両方の条件が真である場合、Ehcache 構成ファイルは 開始時にロードされ、その設定は、キャッシング・セッション・データ用のデフォルトInteract の構成パラメーターをオーバーライドします。
以下の例では、Ehcache のカスタマイズで使用することができる 構成ファイルの例 (XML 形式) を表しています。
<ehcache xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" 
xsi:noNamespaceSchemaLocation="../../main/config/ehcache.xsd">

<defaultCache
maxElementsInMemory="10"
eternal="false"
timeToIdleSeconds="5"
timeToLiveSeconds="10"
overflowToDisk="true"
/>

<cache name="InteractCache"
maxElementsInMemory="5"
eternal="false"
timeToIdleSeconds="600"
timeToLiveSeconds="600"
overflowToDisk="true">

<cacheEventListenerFactory
class="com.unicacorp.interact.cache.EHCacheEventListenerFactory"
properties=""/>
</cache>

</ehcache>
このファイルを/IBM/Interact/conf/Ehcache.xml として保存する場合、 Web アプリケーション用の JVM プロパティーを 以下の例のように設定します。
-Dinteract.ehcache.config=/IBM/Interact/conf/Ehcache.xml
ソフトウェアの変更に関するオプションすべての一覧は http://ehcache.org/files/documentation/EhcacheUserGuide-2.0-2.3.pdf をご覧ください。