Interact ネットワークに関する考慮事項
Interact の実稼働インストールは、最低でも 2 つのマシンに対して行われます。複数の Interact ランタイム・サーバーと分散データベースが含まれるようなボリュームの大きな実稼働環境では、数十台のマシンにインストールされる場合もあります。最良のパフォーマンスを得るために、ネットワーク・トポロジーに関して考慮の必要な要件がいくつか存在します。
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例えば次のように、Interact API のセッションの開始と終了が同じ呼び出しの中で行われる実装環境の場合:
executeBatch(startSession, getOffers, postEvent, endSession)
ロード・バランサーと Interact ランタイム・サーバーの間のセッション・パーシスタンス (スティッキー・セッション) を有効にする必要はありません。Interact ランタイム・サーバーのセッション管理をローカル・キャッシュ・タイプ用に構成することができます。
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例えば次のように、Interact API のセッションの開始と終了に、複数の呼び出しが使用される実装環境の場合:
startSession
. . .
executeBatch(getOffers, postEvent)
. . .
endSession
Interact ランタイム・サーバーでロード・バランサーを使用しているのであれば、そのロード・バランサー (スティッキー・セッションとも呼ばれます) に対していくつかのタイプのパーシスタンスを有効にする必要があります。それが可能でない場合、あるいはロード・バランサーを使用していない場合は、Interact サーバーのセッション管理を、分散 cacheType 用に構成します。分散キャッシュを使用している場合は、すべての Interact ランタイム・サーバーがマルチキャストを使用して通信できるようにする必要があります。同じマルチキャスト IP アドレスとポートを使用している Interact サーバー間の通信によってシステム・パフォーマンスが低下することがないように、ネットワークをチューニングする必要がある場合もあります。スティッキー・セッションを使用するロード・バランサーの方が、分散キャッシュを使用するよりも良いパフォーマンスを得られます。
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分散 cacheType を使用しているサーバー・グループが複数ある場合は、それぞれ固有のマルチキャスト・ポートを使用する必要があります。サーバー・グループごとに固有のマルチキャスト・ポートおよびアドレスを使用するとなお良いでしょう。
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最良のパフォーマンスを得るには、ランタイム環境の Interact サーバー、Marketing Platform、ロード・バランサー、およびタッチポイントを地理的に同じ場所に置いてください。設計時とランタイムで地理的に別の場所を使用することができますが、配置が遅くなることが予測されます。
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Interact の本番サーバー・グループとそれに関連するタッチポイントの間には、高速のネットワーク接続 (最低 1 GB) を使用します。
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コンタクトとレスポンスの履歴モジュールには、設計時データベース (Campaign システム・テーブル) へのアクセス権とランタイム・データベース (Interact ランタイム・テーブル) へのアクセス権が必要です。このデータ転送が行われるようにするには、データベースとネットワークを適切に構成する必要があります。
テストまたはステージング・インストールでは、設計時とランタイムの Interact を同じマシンにインストールすることができます。このシナリオは、実稼働環境では推奨されません。