NORM_MINMAX
PredictiveInsight のみに適用されます。
構文
NORM_MINMAX(data [, keyword]) NORM_MINMAX(data, min, max [, keyword]) NORM_MINMAX(data, base_data [, keyword])
パラメーター
data
正規化する数値。これは定数値、列、セル範囲、またはこれらのいずれかに評価される式になります。data のフォーマット定義については、このガイドの IBM ® 製品の章にある「マクロ関数パラメーター」セクションを参照してください。
min, max
これら 2 つのパラメーターは、正規化に使用する最小値と最大値を指定します。これらは定数でなければなりません (ただし、ROW キーワードを使用する場合は、定数または列になる)。
base_data
このパラメーターは、正規化に使用する最小値および最大値を計算するために使用するデータ範囲を指定します。base_data で指定する列の数は、data で指定する列の数と同じでなければなりません。base_data のフォーマット定義 (data と同じ) については、このガイドの IBM ® 製品の章にある「マクロ関数パラメーター」セクションを参照してください。
keyword
このオプションのキーワードは、入力データ範囲に対して行われる計算方法を指定します。次のいずれかを選択します。
ALL - data のすべてのセルに計算を行います。(デフォルト)
COL - data の各列に別々に計算を行います。
ROW - data の各行に別々に計算を行います。
IBM ® Campaign のキーワードの使用について詳しくは、 フォーマットの仕様 を参照してください。
IBM ® PredictiveInsight のキーワードの使用について詳しくは、 フォーマットの仕様 を参照してください。
説明
NORM_MINMAX は、指定されたデータ範囲の正規化値を計算します。戻されるすべての値は 0 と 1 の間です (両端の値を含む)。最小値/最大値の正規化は以下のように実行されます。
ここで min および max は次のように決定されます。
*
min および max が指定されている場合、それらの値がそれぞれ最小値および最大値として使用されます。それらのパラメーターが ROW キーワードと共に指定される場合、min および max は、data の各行の最小値および最大値を指定する列になることがあります。min および max が列の場合、それらの列は data と同じ長さであるか、スカラー (すなわち、data の対応する列のすべての値に適用される定数として使用する単一値を含む) である必要があります。
*
base_data を指定する場合、このデータ範囲の最小値と最大値が計算され、data の正規化に使用されます。 base_data の列には 2 つ以上のセル値が含まれている必要があります。
*
以上の相互排他的オプションがいずれも指定されない場合、data から自動的に最小値と最大値が計算されます。
*
戻されるすべての値は 0.0 と 1.0 の間になるため、上記の式を使用して計算される 0.0 未満の値はすべて 0.0 として戻されます。同様に、1.0 より大きいすべての値は 1.0 として戻されます。NORM_MINMAX は常に入力データ範囲と同じディメンションのデータ範囲を戻します。ALL キーワードは、入力データ範囲全体の平均および標準偏差を計算することを指定します。COL キーワードは、各入力列の平均および標準偏差を計算し、それらの値を使用してその列を正規化することを指定します。ROW キーワードは、指定されたデータ範囲の各行の平均および標準偏差を計算し、それらの値を使用してその行を正規化することを指定します。
*
TEMP という名前で値 0 を含む新しい列を作成します。
TEMP という名前で値 00.5、および 1 を含む新しい列を作成します。(最小値と最大値 [3 と 5] はデータ範囲から自動的に計算されます。)
TEMP という名前で値 0.30.4、および 0.5 を含む新しい列を作成します。(この場合、最小値と最大値 [0 と 10] は引数として指定されます。)
TEMP という名前で V1 列の内容の正規化値を含む新しい列を作成します。正規化に使用する最小値と最大値は V1 列から計算されます。
TEMPVX、および VY という名前の新しい列 3 つを作成します。それぞれに列 V1V2、 および V3 の内容の正規化値が含まれます。正規化に使用する最小値と最大値は V1V2、および V3 列から計算されます。
TEMPVX、および VY という名前で、それぞれ 1 から 5 行に値が入った新しい列 3 つを作成します。TEMP 列の内容は V1 列の対応する行の正規化値であり、VX 列の内容は V2 列の対応する行の正規化値であり、VY 列の内容は V3 列の対応する行の正規化値です。 正規化の最小値および最大値は、V1-V3 列の 1 から 5 行から計算されます。
TEMPVX、および VY という名前の新しい列 3 つを作成します。それぞれに列 V1V2、 および V3 の内容の正規化値が含まれます。正規化に使用する最小値と最大値は V4V5、および V6 列から計算されます。
TEMPVX、および VY という名前の新しい列 3 つを作成します。それぞれに列 V1V2、 および V3 の内容の正規化値が含まれます。正規化に使用する最小値と最大値は、列ごとに個別に計算されます (すなわち、V1 列の最小値/最大値が計算され、V2 列の最小値/最大値が別に計算され、というようになる)。
TEMPVX、および VY という名前で、それぞれ最初の 41 行に値が入った新しい列 3 つを作成します。TEMP 列の内容は V1 列の 10 から 50 行の正規化値であり、VX 列の内容は V2 列の 10 から 50 行の正規化値であり、VY 列の内容は V2 列の 10 から 50 行の正規化値です。 正規化のための最小値および最大値は、各列の 10 から 50 行から個別に計算されます。
TEMPVX、および VY という名前の新しい列 3 つを作成します。それぞれに列 V1V2、 および V3 の内容の正規化値が含まれます。正規化に使用する最小値と最大値は、V4-V6 列を使用して列ごとに個別に計算されます (すなわち、V1 列を正規化するための最小値/最大値は V4 列から計算され、V2 列を正規化するための最小値/最大値は V5 列から別に計算される、というようになる)。
TEMPVX、および VY という名前の新しい列 3 つを作成します。それぞれに列 V1V2、 および V3 の内容の正規化値が含まれます。正規化に使用する最小値と最大値は V1V2、および V3 列の各行から個別に計算されます。
TEMPVX、および VY という名前で、それぞれ最初の 11 行に値が入った新しい列 3 つを作成します。TEMP 列の内容は V1 列の 10 から 20 行の正規化値であり、VX 列の内容は V2 列の 10 から 20 行の正規化値であり、VY 列の内容は V3 列の 10 から 20 行の正規化値です。 正規化のための最小値および最大値は、V1-V3 列の 10 から 20 の各行から計算されます。
TEMPVX、および VY という名前の新しい列 3 つを作成します。それぞれに列 V1V2、 および V3 の内容の正規化値が含まれます。正規化に使用する最小値と最大値は V8-V10 列の各行から個別に計算されます。
関連関数