EXTRACT
PredictiveInsight のみに適用されます。
構文
EXTRACT(predicate_col, data)
パラメーター
predicate_col
ブール値の単一列、またはブール値の単一列として評価される式です。ブール値はゼロまたは非ゼロとして解釈されます。 この列には、少なくともデータが抽出されるデータ範囲と同じ数の行が含まれている必要があります。そうでない場合、predicate_col が、EXTRACT マクロ関数で処理される行の数の限度となります (以下の「説明」を参照してください)。
data
抽出する値です。これは定数値、列、セル範囲、またはこれらのいずれかに評価される式になります。data のフォーマット定義については、このガイドの IBM ® 製品の章にある「マクロ関数パラメーター」セクションを参照してください。
説明
EXTRACT は、指定されたデータ範囲内の行のうち、述部列の対応する行に値 1 が含まれているものを返します。このマクロ関数は、predicate_col の対応する値がゼロであるすべての行を「廃棄する」ことにより、データを削減します。EXTRACT は各入力列に対して新しい列 1 つを戻します。これらの新しい列にはそれぞれ、predicate_col の対応する値が 1 である、対応する入力列の値が含まれます。抽出されたデータの行は、出力列の最初の n 個のセルを占めます。ここで n は、predicate_col 内にある 1 の数です。
EXTRACT は行ごとに処理するため、最も短い列 (すなわち、predicate_col およびデータ範囲 data の列すべての中で、最も短い列) の最後の値まで各行の結果を生成します。predicate_col 内のすべてのゼロ以外の値は 1 として評価されます。
*
一般に、比較マクロ関数のいずれか (例えば、==、>、<、ISEVENISODD など) を使用して述部列を作成します。次に、EXTRACT マクロ関数を使用して、指定されたデータ範囲から必要な行を抽出します。これは、不適切なデータ・ポイント (例えば、特定の値がデータ変数の上限や下限を超えている場合) を「摘み取る」のに役立ちます。また、特定のクラスのすべての例を統合するためにも使用できます (例えば、V3 列に出力クラスのいずれかに対する 1 と 0 が含まれている場合、V4=EXTRACT(V3, V1:V2) を使用して入力 V1 および V2 を抽出する)。EXTRACT は抽出したすべての行をデータのブロックとして圧縮しますが、これは、セル範囲 VX[1:n]:VY を埋めることを意味します (n は抽出された行の数)。そのため、この関数はスプレッドシート上でセルの範囲を現在の行位置から、行 1 から行 n の範囲にコピーするのに役立ちます。
TEMP という名前で V1 列のコピーを含む新しい列を作成します。
TEMP および VX という名前で最初の 51 個のセルに値が入った新しい列 2 つを作成します。TEMP 列の値は V1 列のセル 50 から 100 で、VX 列の値は V2 列のセル 50 から 100 です。
TEMP および VX という名前の新しい列 2 つを作成します。 V3 列の値が 1 である各行について、V1 列と V2 列にまたがる対応する行が抽出され、それぞれ TEMPVX 列に入れられます。
TEMP という名前で V2 列の対応する値より大きい V1 列の値をすべて含む新しい列が作成されます。
TEMP および VX という名前の新しい列 2 つを作成します。 V3 列の値が 1 である 10 から 20 行について、V1 列と V2 列にまたがる対応する行が抽出され、それぞれ TEMPVX 列に入れられます。
関連関数